消えない傷、後遺障害

とある衝撃的なことがあって、それが終わった後も、その余韻、または禍根のようなものが残っている、ということがあります。それによって負った傷が大きければ大きいほど、それは後まで残るものとなります。それは、いわゆる消えない傷跡として、残ってしまうことがあるのです。
そのようなことが招かれる状況というのはそう多くはありません。しかし、私達にはそういった事態が招かれる可能性のある状況を挙げることができます。それが、車の運転と、それに伴う交通事故、という事態です。

ある統計によると、交通事故自体の総数は、少しだけ下がっているものの、死亡事故という面で診れば、逆に変わらないか、増えてしまっています。様々な取り組みが行われ、車の交通事故回避のためのシステムも進化してきました。しかし、そのような時代に合っても、未だに交通事故を大幅に減らすということは、達成されていないのです。

進んだ技術は、確かに私達の安全を確保するものとなります。しかし、それはあくまで安全の『可能性』を高めるものであって、根本的に私達が「どのような運転をするか」ということにまで影響を与えることはできません。

どれだけ切れ味がよい、高級なナイフであったとしても、それの使い方を間違えたとき、まったく異なった結果を招いてしまうことと、同じです。車は使い方によっては凶器になり得るのです。そして、交通事故によって、消えない傷跡…いわゆる『後遺障害』を負ってしまう可能性があります。