公平な社会の実現

現代社会において、公平な社会は実現されていると言えるでしょうか。誰もが公平、というのは、実際には難しいかもしれません。
しかし、もし万人が公平で無くても、誰もが住みやすい社会づくりは十分可能です。それは、もし障害を持っていたりしても、他の人と同じように生活をすることができる、という点も含まれています。

現代において、そういった社会づくりが切実に求められています。もちろん、社会の体制がそう変わっていくことも必要ですが、私達市民がそれらに対して理解を示すことも必要です。そしてそれは、誰かが見ているから評判のためにそうする、ということではなく、誰も診ていない状況であっても、公平な対応ができるようにする、ということも含まれています。
誰もがそういった意識を持って生活することで、障害を持った人でも住みやすい社会づくりが、一歩ずつ近づいて行く、と言えるでしょう。

それには、このように私達が少しでも交通事故等が招いた後遺症に関する理解を深めることも必要です。そして、それは自分たちにも降りかかり得る事態だということを認識しているなら、さらに理解を深められるでしょう。誰もが住みやすい社会の実現のために、できること、それから行っていきましょう。

等級の認定について

病気にも度合いというものがあるように、交通事故における後遺障害にも、度合いがあります。後遺障害は、症状の度合いによって要介護状態とそうでない状態に分類され、さらにそれが等級によって分けられることとなります。

被害を受けた側はその等級によって第三者から認定されないと、そもそも後遺障害を認めて貰えず、保証を受けることができません。ですから交通事故の後遺障害がある場合には障害を認めて貰うことが何よりも必須であると言えます。

事故後は何かと混乱するものです。自分は体に何も怪我を負っていない、と勘違いしたまま過ごしてしまうこともあります。
あとから、本来はただの『物損』として扱われていたものを、『人身』に変えるよりも、早い段階でそれを認定して貰う方が良いのは当然です。後遺障害は、その症状が固定した段階のものが適用されますので、そこも覚えておきましょう。状態が悪化しても適用されるということです。そのため、可能であれば交通事故による後遺症の症状固定は弁護士と一緒に行うのがいいでしょう。適切な後遺障害の等級認定のためにサポートをしてもらえます。

私達が後遺障害を交通事故によって被りたくないと考えることは当然のことながら、自分たちの危険な運転、そしてそれが招いた事故によって誰か他の人に後遺障害を負わせてしまうことは決してないようにしたいと思うのは当然ですから、その気持ちに見合った運転をするべきであると言えます。

後遺障害の種類

事故による症状が様々な症状があるとおりそれによって引き起こされる結果というのも様々でその一つが後遺障害と言えますが、その後遺障害も、いわゆる『等級』によって分けられます。

等級は、事故等によって被った被害において、その後『介護が必要な状態』と分類されるのが1級と、2級、そして、『それ以外』の状態として分類されるのが、1級から14級まで存在し、医師によってどの級に分類されるかが判断されることとなります。

事故によって手足の一部、または全てを失った状態において、その損失範囲が大きければ大きいほど、上の級として認定されます。ただし、それだけでは『介護が必要な状態』とはならず、主に、本人の意思によって、生活そのものが難しい状態、例えば事故によって神経系統に問題が発生して、動作をすることもままならない状態、また、精神状態において同様のもの…それらが、いわゆる『要介護』状態の、1級または2級として判断されます。

これらの等級を分類する意味の一つとして、それによって適用される、保険金が下りる額が異なります。要介護と認定される第1級では4000万円、2級では3000万円が保障されることになります。『その他』の第一級は3000万円となっています。

消えない傷、後遺障害

とある衝撃的なことがあって、それが終わった後も、その余韻、または禍根のようなものが残っている、ということがあります。それによって負った傷が大きければ大きいほど、それは後まで残るものとなります。それは、いわゆる消えない傷跡として、残ってしまうことがあるのです。
そのようなことが招かれる状況というのはそう多くはありません。しかし、私達にはそういった事態が招かれる可能性のある状況を挙げることができます。それが、車の運転と、それに伴う交通事故、という事態です。

ある統計によると、交通事故自体の総数は、少しだけ下がっているものの、死亡事故という面で診れば、逆に変わらないか、増えてしまっています。様々な取り組みが行われ、車の交通事故回避のためのシステムも進化してきました。しかし、そのような時代に合っても、未だに交通事故を大幅に減らすということは、達成されていないのです。

進んだ技術は、確かに私達の安全を確保するものとなります。しかし、それはあくまで安全の『可能性』を高めるものであって、根本的に私達が「どのような運転をするか」ということにまで影響を与えることはできません。

どれだけ切れ味がよい、高級なナイフであったとしても、それの使い方を間違えたとき、まったく異なった結果を招いてしまうことと、同じです。車は使い方によっては凶器になり得るのです。そして、交通事故によって、消えない傷跡…いわゆる『後遺障害』を負ってしまう可能性があります。